米語(英語)学習に関する私的メモ

播口陽一

米語学習と言っても, マクドで困らないだけで良いのであれば, "For here, or to go?" (「こちらでお召しあがりですか, それともお持ち 帰りですか」)が分かれば充分でしょう。 このメモは, 米語学習に関して, New York Times 等の新聞を読み, NPR (National Public Radio) を楽 しむ程度に米語を理解するために個人的に推薦する参考書や方法の類 に関するメモです。また, 個人的にはお勧めできない参考書も紹介し ます。

語彙 (単語)

『試験に出る英単語』(森一郎) に載っている単語, 特に最重要とされ ている600語強の単語は全て既に知っているか, 覚えるようにしましょ う。結局の所, この本に載っている 1,000 あまりの単語を知らなけれ ば新聞を読むのにも苦労することになります。常用漢字を知らなけれ ば日本語の新聞を読むのにも苦労するのと同じことです。あきらめて(?) 手段を問わず最重要とされている単語は暗記してしまいましょう。

熟語

日本人が書いた熟語の本は全て捨てましょう。『試験に出る英熟語』 (森一郎)は『試験に出る英単語』とは全く異なる悪書です。具体的に なぜ駄目なのかは述べませんが, 日本人が書いた熟語の本が良いか悪 いかを議論するのに脳の 1 bit でも使うのは止めましょう。この手の 議論をするよりも, より良い参考書を使って学習する方が生産的です。 個人的にお勧めなのは, "Essential Idioms in English" (by Robert J. Dixon) です。本書に記載されて いるヒトコマ漫画の多くはNew Yorker に掲載されたものです。本書に記載されている熟語もあき らめて全て暗記しましょう。記載されている例文も全て信頼がおける 物です。

読解 (Reading)

とにかく毎日多く読む事です :-)

そのためには読んで楽しいものを選びましょう。読んでつまらないも のを我慢して読んでも長続きしません。例えば, "TIME" Magazineを勧め る人が多いようですが, 私には全く合わないようで日本に居た時 しばらく定期購読していましたが, 結局全然読みませんでした。元々, 時事解説記事よりもニュース記事の方が私には向いていたようで, 最 近はGoogle NewsYahoo! Newsは毎日読んでいます。 一つ一つの記事が短いので, 最初のうちは「読んだぞ」という達成感 もあるんじゃないでしょうか :-)

また, 私は読んでいませんが, ファンタジーが好きな方は "Harry Potter" シリーズを原書で読まれるのも良いでしょう。英語圏で は, あの分厚い本を子供が読んでいます :-O。もちろん大人でハマッ ている人も多いです。

技術職, 特に計算機関係の職に就いておられる方は Dilbert の漫画を読まれるのも良いかもしれません。漫画の一つ一つはとても 短いのですぐに読めてしまいます。個人的には Dilbert シリーズの 中では描き下ろしの "Building a Better Life by Stealing Office Supplies" "Clues for the Clueless" が好きです。

私自身は小説よりもエッセイやコラムの類, 特に経済学者の Paul Krugman のコラムのファ ンですので, New York Times の週2回(月, 金)の彼のコラムは欠かさず読んでいます。 link は彼のファンが運営しているサイトですが, Krugman の書いた物 で online で手に入る物はほぼ網羅されているので便利です。New York Times の Op-Ed コラムニストでは他に Bob Herbert Nicholas D. Kristof の書くものを良く読みます。 いずれも短いですし, 読みやすいのでお勧めです。Op-Ed だけあって, 非常に "opinionated" ですが :-)

オンライン辞書

インターネットが普及して以来, 私は紙の辞書は全く使わなくなりま した。オンライン辞書の方が圧倒的に楽だからです(我が家では計算機 は24時間使用可能です)。私が常に使う辞書は です。TFD (The Free Dictionary) の解説は Merriam-Webster と比べて分か りやすく感じるので, TFD の方を頻繁に使っています。

DictionarySearch (Firefox Extension)

DictionarySearch は web browser Firefox の extension で, これをインストールすると, 英文の web page を読んでいる時に, 右図のように:

  1. 単語を選択
  2. 右クリックでメニューを出す
  3. メニューから引きたい辞書を選択
とすることで新しいタブ(tab)に辞書の検索結果を表示することが出来ます。 このツールは本当に便利で, もはやこれ無しでは不便で堪えられない 身体になってしまいました :-) なお, これを使うと単語の綴を覚えな くなってしまいます :-)

DictionarySearch のインストールに関しては このページを参照して下さい。

聞き取り (Listening)

米語の聞き取りに関しても各種の教材がマサゴの数程ありますが, Yahoo! Japan の 「TOEICデイリーミニテスト」が御手軽でしょう。

ESLPod (ESL は English as a Second Language の頭字語) という web site は ESL の番組を毎日 無料で podcast しています。試しに聞いてみまたところ, 話者はかな りゆっくり明瞭に喋っているので聞き取りの勉強には良いでしょう。 また, せりふ(台本)も web site に載っているので聞き取れなかった ところを読んで確かめることも出来ます。

教育用プログラムに飽き足らない方々にはインターネット上で無料で 視聴できる実際のラジオやテレビ番組がありますので, そちらを利用 するのも効果的です。 私が個人的に好きなのは National Public Radio (NPR) です。 毎正時のニュース も良いですが, "Morning Edition" (朝刊), "All Things Considered"は放送だけでなく, 放送の要約も web page に載っているので聞き取りの学習には良いと思います。また, 両 者は2時間以上の長い番組なのですが, 一つ一つの話題(segment, 10分 未満)毎に分けて聴取できるので大変便利です。英文の要約も segment 毎になっています。

音楽が好きな方には "all songs considered"。私はこの番組で Nora Jones や TARIKA を知りました :-) クラッシク音楽が好きな方には "Classics for Kids"。クラッシク音楽とその解説を楽 しめます。

インタビュー番組では "Fresh Air"がお勧めです。 Iggy Pop からクリントン大統領まで, ありとあらゆるジャンルの人へのインタビューを楽しめます (残念ながら transcript は有料です)。

車好きな人には "Car Talk" などはいかがでしょう。もっともこの番組 は新車に関する批評, 情報番組ではなく, 聴取者からの車に関する質問(多く は「私のメカニックはこう言っているが, それは本当か」といったも の)に答える番組です。ただ, この番組の DJ (車にやたらと詳しい兄 弟)がとてもおかしな人達なので, 聞いているとついつい笑ってしまい ます。

ビジネス情報なら "Marketplace"が便利です。 Podcast もあります。

私が最も好きな NPR の番組は "Wait Wait... Don't Tell Me!" です。その週のニュー スに関するクイズ番組なのですが, とにかく爆笑させてくれます ( Podcast もあります)。

これらの番組を毎日一つは聞いて理解できるようにすると言うのが私 のお勧めです。

テレビに関しては, ほとんどテレビは見ないので聞き取り能力を強化 するテレビ番組についての情報はあまり持ち合わせておりません。し かしながら, ほぼ毎日見ている番組が二つあります。一つは "The Daily Show with Jon Stewart" という番組です。この番組は米国で一般的に放送されている news show のパロディなのですが, 非常に鋭い批判精神と fake anchor の Jon Stewart のキャラクタで, 2001年から5年連続で エミー賞を 受賞しています。特に Jon が毎日冒頭に紹介する Headline (数日前 の出来事に関する彼のコメント)が爆笑です。もう一つは, "The Daily Show" から spin-off した番組で Colbert Report といいます。この番組は右翼 commentator Bill O'Reilly の番組 "The O'Reilly Factor"の parody なのですが, これも非常 に政治風刺の効いていて, political junkie には楽しい番組です。

話す (Speaking)

私がお勧めする speaking 上達法は, 常に日本語で考えた事を頭の中 で全て英語に翻訳してみる事です。それを声に出して言うと更に効果 的です(回りから見ると, ぶつぶつ英語で独り言を言っているように見 えますが :-)。もちろん最初は全部を英語には翻訳出来ないでしょう。 その場合は辞書を引くなり, Internet で調べるなり, 英会話学校に行っ ているなら, ノートに翻訳できなかった文を書き留めておいて英会話 学校の教師に尋ねるなりしましょう。完璧でなくてもかまいません。 とにかく最初は量をこなす方が上達が早いです。これを 1年ほど毎日 続ければ, 日本語を翻訳するのではなく, 英語で考えながら話をでき るようになると思います。

日本語でも同じですが, 実際の会話で用いる語彙はそんなに多くあり ません(多いに越した事は無いですが :-)。 前述の基本語彙を押えてお けば, 少ない語彙でも言いたい事を正確に伝えられるようになると思 います。

英作文 (Writing)

"English Usage, Style, and Composition" というペー ジに, 無料で利用可能な各種の資料が揃っています。特に "The Elements of Style" (by William Strunk, Jr.) は, 1918年の初版ですが, 作者が亡くなった後も後継者によって少し づつ内容を更新して現在では 第4版 が広く使われていいます(この文章を書いている 2005年8月8日の時点 で, Amazon.com のベストセラーランキングで58位)。 Wikipedia の解説によれば,
This 1959 edition of The Elements of Style (often referred to as "Strunk and White") became the companion of most American writers as well as most college freshmen.
だそうです。この本はとても薄い(100ページ余り)のも大変素晴らしい です :-)

文法 (Grammar)

Practical English Usage by Michael Swan が定番の参考書とさ れているようです。

オンラインで利用可能なものには

があります。

[Home]


Last modified: Mon Oct 23 15:17:05 PDT 2006

©Yoichi Hariguchi, All Rights Reserved.

$Id: english-study.html,v 1.6 2006/10/23 22:17:18 yoichi Exp $